馬渡小中学校にて、鯵の干物作り体験授業がありました。
午前中は小学生、午後からは中学生に分かれ、干物を作りました。
今回の体験の先生は島のおばちゃんたちです。
鯵の捌き方、捌いた後は塩水にどのように何分くらいつけておくのか、その後はどのくらい乾燥させ干物にするのか。
島のおばちゃんたちは、児童たちに寄り添って教えてくれました。
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今回の授業での注目ポイントは、鯵の捌き方と鯵の洗い方、塩加減の調節の仕方です。←私がそう思いました。
鯵の捌き方は、各島によって捌き方が違うんだと実感しました。
頭を切り落として内臓を取るところは他の島と一緒だったのですが、鯵の肛門のところのトゲが鋭いので、トゲも一緒に切り落とすところを今回初めて知りました。おばちゃんに聞くと、干物にする時も塩焼きにする時も、危ないのでトゲは取るそうです。
(各島共通しているであろう、というか当たり前?!→)鯵の洗い方は、黒い血の部分を洗い流すけど、洗いすぎたら鯵の味が薄くなるそうなので、あまり洗いすぎない方が良いそうです。
塩加減の調節の仕方は、塩が多くても関係なくて、どれくらいの時間、塩水につけるかで、塩加減が辛くなったりするそうです。
鯵をつけとく時間の調節は、おばちゃんたちの感で行うそうです。
児童たちに、普段、魚捌きはしているかと聞いてみたところ、ほとんどの児童たちが、魚捌きはしたことがないと言っていました。
捌いていた児童でも、1、2度、お母さんのお手伝いで捌いたぐらい。
今回は、島のおばちゃんたちのレクチャーで、児童たちはみんな、きちんと捌いて干物を完成していました。
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P.S.島のおばちゃんたちは「自分たちは今回のように学校で教えてもらわなかった。自分たちで全て見て覚えて学んできた。」と言っていました。
島のおばちゃんたちやおじちゃんたちは、島で生きていくために、自ら工夫しながら、自分たちの手で物を作ったり、家を修理したり、手作りで料理をする方が多いように感じます。
自分たちで学び、考え行動してきたことで、島民の方々は「学校だけでは学べない生き抜く力」を習得している方々が多いんだと思います。
是非とも、子供たちには、そのような島のおばちゃんやおじちゃんたちのそばで「生き抜く力」を学んでいってほしいなと思います。
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