小川島の島留学生が中学校を卒業し、島を離れることになったので島の人たちと一緒にお見送りに。
船に乗る前に、ふと留学生を見てみると、お世話になった島のおばちゃんに、照れながらも、今までの感謝の気持ちを伝えていた。
それに対して、「また土日に帰っておいで」と優しい笑顔と言葉で返すおばちゃん。
二人のやりとりを見た途端に、胸が熱くなり涙がこぼれた。
この一年間をみていて、あまり人前で話すことがなかった留学生が、文化祭でも堂々と舞台に出て学習発表していたし、ソーラン節や小川島の伝統芸能を披露するために汗かきながら一生懸命練習してた。普段の授業の風景は全て見ることはできなかったけど、きっと毎日頑張ってたよね。
最後にはこうやって自分から島の人たちに感謝の気持ちを述べるようになった。
これって、この変化って、何気ないことだけどすごいことだと思う。
留学生にはその自分自身の変化を感じて、自信を持ってこれからの高校生活を歩んでいってほしいな
島の人たちは引っ越しの時もお掃除を手伝ってくれたり、荷物の持ち運びも一緒にしてくれてたみたい。
島の日常でもそんな感じで温かく接してくれていたんだろうなと想像できる。
そろそろ別れの時間。
留学生が船に乗って、見送るみんなが一人ひとり紙テープを渡す。
渡しながら「頑張ってね」「また戻っておいで」「また戻って来るやろ」
と声をかける島の人たち。
船が港から離れる。
見えなくなるまで手を振る留学生と見送る島の人たち。
島の人たちの温かい気持ち、その温かい気持ちを感じ次の未来に向かう留学生。
そんなお互いの心のつながり、お互いを思う気持ちを感じて
これが島留学なんだ、島留学の素晴らしさなんだ
と改めて実感できた。
島の良さ、人の温かさ
どこの島でも変わらないそれぞれの素晴らしさがあると思う。
島の人、これから島外からくる子どもたち
その関わり合いから生まれるもの
できる限りに、その素晴らしさを感じてほしい
また、感じてもらえる機会をできる限りにつくっていけたらと
そう心から思えた一日だった。
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